もし火災保険に入っていなかったら・・・

火災保険は大切ですよ、という話をなんども繰り返してきていますが、逆に、もし火災保険に入っていなかった場合にどうなるのか?ということについて考えてみたいと思います。
いや、縁起でもない話だし、楽しい話では無いですが、想定しておくというのは一つ意味があることだと思うので。

例えば、35年ローンを組んだ住宅が、築20年目で火災に遭ったとします。
そうすると、残りの15年分のローンが残債として残ります。
そこから焼失した住宅の建て直しをする場合、新しい住宅ローンを組まなければならないのですが、
そこから改めて35年ローンを組むことは、年齢的にほぼ不可能でしょう。
頭金を大きくして返済期間を短くするか、もしくは購入を諦めて賃貸に入居するか、という選択肢になります。

もし仮に、新たな住宅ローンが組めたとしても、返済期間が短いために月々の支払額は非常に大きくなります。

例えば、35年ローン、固定金利3%で2000万円の借り入れをした場合、ボーナス払い無しで月々の返済額は97,619円です。
これが、20年ローンで同じく固定金利3%、2000万円の借り入れをした場合には133,333円になります。

そして、一番大変なのは、最初の15年間は、焼失した家のローン残債も支払続けなければならないという点です。
つまり、35年ローンの残債97,619円と、新たに組んだ20年ローンの支払133333円、合計300952円が毎月の返済ローンとなるわけです。

うーむ、これって・・・現実問題として支払えるのか!?
これが支払える人なら、35年ローンも組まないだろうし、火災保険料だって払えるはずですよね。

火災保険に加入していれば、基本的には保険金がローン残債の支払と、新たなローンの頭金に当てられます。
そのため、月々の支払ローン金額はそこまで大きく変わることは無いと思います。

非常にざっくりとした計算でしたが、シミュレーションをしてみました。
保険のありがたさが少しは伝わったでしょうか。

住宅ローンと保険加入期間

住宅ローンを組むときに、火災保険の加入をするわけですが、基本的には火災保険の保険期間とローンの支払期間は同じにするように金融機関は案内していると思います。
そうすることで、万が一火災が起こっても家を建て直して、火災保険を次のローンの担保とすることが出来ます。
ローン債務者のリスク回避であるとどうじに、金融機関のリスク回避という意味もあるんですね。

もし、住宅ローンの支払い途中で火災が起こり、建物を失ってしまった場合にはどういうことになるでしょうか。
まず、新しい住宅を建てるための資金を一から用意する必要があります。また、失ってしまった住宅のローン残債も合わせて支払っていかねばなりません。
いわゆる、二重ローンという状況に陥ってしまうわけです。

これは、火災保険の期間さえきっちりと設定しておけば回避できる問題です。
保険期間が長くなるほど、もちろん支払う保険料の総額は上がります。
しかし、ローンの支払期間中に保険に入っていない期間があるというのはリスクが高すぎると思います。
むしろ、ローン完済後もずっと家には住むわけですから、ローン支払期間と言わず、暮らしていく限りは火災保険をかけておくのは基本だと考えた方が良いでしょう。

住宅ローンと家財保険について

火災保険は、基本的に建物に対して補償するものです。
家財の損失リスクに対しては、家財保険に入る、または火災保険の特約で家財を補償対象に含める、ということをお勧めしてきました。
今回は、そんな家財保険と住宅ローンの関係について少し書きたいと思います。

住宅ローンは火災が起こって住居を失ったとしても、その債務が消えるものではありません。
そのため、火災保険は住宅の建て直しなど、再建への原資であると同時に住宅ローン返済のための保険でもあるのです。
住宅ローンの残債が多く残っている場合、建物にかかっている火災保険は優先的に住宅ローンを組んでいる金融機関へと回り、
ローン返済に充てられます。

しかし、火災に遭ったあとは、差し当たっての住居確保や当面の生活費など、何かと物入りになるものです。
そこで火災保険の保険金を頼りにしていたのに、ほとんどが住宅ローンに回ってしまって、当面の金銭が確保できない、ということもありえます。
そういったときに、家財への保険をかけておくと助かるのです。
家財にかけた保険は、建物とは別なので、ローン返済に回される心配がありません。
つまり、自分の自由の利く保険金を受け取ることが出来るということです。

家財保険だからといって、家財以外に使用できないなどといった制限もありませんから、その保険金を引越し資金などに充てることもできるのです。
そういう意味でも、住宅ローン返済以外の資金源として、家財保険の加入を検討するのも良いのではないでしょうか。

2重の住宅ローン問題

前回に引き続き、震災関連の話題です。
東日本大震災の地震と津波によって家を破壊された人たちに、新たな問題が発生しています。
それが、2重の住宅ローン問題です。

火災保険には加入していたものの、地震保険には加入していなかった人が大勢います。
また、地震保険も損害額の最大50%までしか補償してくれないために、失った住宅をそのまま再興させることが出来ません。

その結果、前の住宅のローン債務を残したまま、これから暮らしていく住宅の確保をしなければならないという問題が発生しています。
火災で自宅を失った場合は、その実損金額の補償を受けて再建できるのに、今回は地震災害だったためにこのようなことが起こっています。
前の住宅ローンは支払いながら、新しく立て直す家のローンまでかかってしまう。
これが2重ローン問題です。

テレビで弁護士さんが言っていました
「日本人は律儀だから、借りたお金は仕方ないと思って泣く泣く払い続けてしまう」
と。

そうではなく、一旦引き落とし口座の残高をゼロにして、引き落としをストップするのが大切だそうです。
その上で、現状を踏まえて金融機関と対応を協議する、ということが可能なんですが、
それを知らずに人知れず苦しんでいる人がたくさんいるとのこと。

政府が救済案を考えるという話もありますが、いつどのようになるか分からない以上、自分で自分の身を守るしかないでしょう。
こういった住宅ローン問題の相談を受け付けるボランティアの弁護士グループも被災地に入っているようです。

 

 

地震・津波と火災保険

今回の東北関東大震災に遭われた皆様には心からお悔やみとお見舞いを申し上げたいと思います。
私も心ばかりではありますが、暮らしの中からわずかばかりの義援金を送る手続きを取らせていただきました。
日本全国に、同じ日本人の窮状に対し出来ることをやろうと言う熱い心の輪が広がりつつあります。
久しぶりに日本人のいいところを見た思いがします。

さて、今回の災害で思ったことがいくつかありました。
このサイトは火災保険について考えるサイトです。
この「火災保険」というのが曲者で、火山の噴火や、今回のような津波による損害は、地震保険を付けていないと補償されません。
通常の火災保険では補償されませんので、注意が必要です。
今回のような津波被害が頻繁にある地域や火山の近隣の地域の方などは注意することが必要です。
※但し、火災以外の他の被害に補償される場合があります。

また、落雷の場合も様々な被害が考えられます。
落雷の衝撃で住宅に損害を受けたり、パソコンなどの家電製品などにも被害などを受けることがあります。
これらの落雷による損害は火災保険で補償されますが、家電製品など家財への損害は、
火災保険ではなく家財保険に入っていないと補償されません。

北の国では雪による被害も重要な問題です。
積雪により家屋がつぶされたり、雪崩れによっての損害なども考えられます。
この場合も、火災保険、家財保険によって万一の時に備えて欲しいものです。

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